Webサイトのバックアップについて

企業の97%が公式のWebサイトを運営しています。しかしWebサイトのバックアップを取られていない企業も存在しているのも事実です。皆様のWebサイトのバックアップは取られていますでしょうか?バックアップを取られていても1系統のバックアップしか取っていないのではないでしょうか。

Webサイトのデータが消失してしまうケース

Webサイトに障害が発生することは誰も否定できません。また、ハッキングによりすべてのデータが削除されてしまうこともございます。オンプレミスのサーバはストレージ障害で全てのデータがなくなることもありますし、クラウド上のサーバであってもニュースになるものもあれば、ニュースにならないデータ消失もございます。以下のコラムではニュースになっていない国内大手クラウド事業者のデータ消失の事故が記載されていますのでご参考ください。

参考コラム:クラウド上のデータ消失を考慮したバックアップ体制

クラウドサーバの老朽化によりデータがすべて消失してしまうケースもあります。バックアップオプションを利用しているお客様は復旧できるケースがほとんどですが、クラウド事業者はコンテンツを復旧してはくれません。

Webサイトのバックアップデータの信用性

Webサイトに限りませんがバックアップのデータ有るからと言って必ずしも復旧できるとは限りません。万が一の時に、バックアップデータを1世代しか保管できていない場合は、バックアップデータが破損していて復旧できない可能性が残ります。最低でも3世代は保管してほしいと考えます。さらには1系統のバックアップでは不安が残るため、最低でも2系統のバックアップを実施するべきと考えます。

おすすめのWebサイトのバックアップ方法

同一のクラウド上でのバックアップはどうしてもストレージの老朽化やハッキングによるデータ消失のリスクが残るため、以下のようなバックアップがおすすめです。

・バックアップ先のデータ保管場所を複数確保し、バックアップラインを2系統運営する

・1系統はWebサーバのバックアップ機能を使用したバックアップとし、2系統目はバックアップサービスを利用したバックアップを利用する

バックアップの基本はシングルポイントを作らないことです。バックアップを複数系統、保管場所を複数個所に設置することは基本になります。

ディーアイエスソリューションでは、MicrosoftAzureを活用したバックアップ/DRサービスを提供していますので、以下のサービスもご参考ください。

参考サービス;MicrosoftAzureバックアップ/DRサービス

バックアップを取る周期をどうするか

バックアップをどれくらいの周期でとるかというのは必ず議論されます。それは更新頻度や利用内容によって変わってきます。Webサイトに個人情報などがなく、万が一消失してしまった場合でもコンテンツの再入力で対応できる場合は週次でもよいと思います。しかし、ECサイトや個人情報を多く利用する会員サイトの場合、データが消失してしまった場合、受注データや会員個人情報も消失してしまいます。そのような場合は、最低でも毎日とるべきですし、サーバスペックに余裕がある場合は毎時間または可能であれば非同期レプリケーションをお勧めします。

特にECサイトなどの場合は、受注データを保管するため、できれば非同期レプリケーションのようなリアルタイムバックアップがよいと考えています。ECサイトを大量に稼働させていた大手クラウドサービスのデータ消失事故を覚えていますでしょうか?受注処理を済ませたデータがすべて消えてしまい、大きなニュースになりました。このような時にクラウド事業者はデータを復旧させることができなくても、規約に従い淡々と処理をしていきます。月額の料金などが最大賠償金になることも多く、ユーザはほぼ泣き寝入りになります。そうならないためにも非同期レプリケーションでリアルタイムにバックアップを取ることが重要なのです。

一方でもう一つ意識していただきたいのは、バックアップデータ取得時のサーバ負荷の話です。バックアップの頻度が高い場合やサーバに負荷をかけたくない場合は、クラウドスペックを上げておくか、KUSANAGI等の無料の超高速実行環境を導入してバックアップの負荷がWebサイトを閲覧している人が意識されないような仕組みを作っておく必要があります。スペックとアクセス量にもよりますが、KUSANAGIなどの超高速化実行環境を利用している場合は、ほとんどバックアップの負担は感じられないはずです。

参考製品:超高速&セキュア実行環境KUSANAGI
https://www.si-jirei.jp/kusanagi/

改めてとなりますが、Webサイトで注文を受けるようなサイトの場合は、1時間分のデータが消失したことで受注データがなくなってしまうケースもございます。このような場合は、バッチ処理によるバックアップより、非同期レプリケーションのようなリアルタイムバックアップがおすすめです。例えば、「HPE SimpliVity 380」であれば、正副対抗で設置することで、2サーバ間を非同期レプリケーションで行え、リアルタイムバックアップとコールドスタンバイによる短時間復旧を実現できます。最新の技術により、バックアップの負荷・容量ともに大幅に軽減され、スペースも取らなくなっています。金額もお手ごろになってきていますので、興味がある方は以下のページをご覧ください。

※ハイパーコンバージドインフラ「HPE SimpliVity 380」
https://www.si-jirei.jp/server/hpe-simplivity-380/

※データセンターサービス
https://www.si-jirei.jp/idc/

バックアップサービスの運営上の注意事項

Webサービスのバックアップ運営上の注意事項はバックアップ先のストレージの利用状況です。バックアップデータを大量に保管したままにすると、バックアップ先のストレージが容量を超えてしまい、バックアップが停止したり、同一クラウド上で運営している場合はWebサーバが更新できないなどの何らかの障害を起こすことがあります。バックアップの状況は定期的に確認をしておく必要があります。その観点でも1系統はバックアップサービスを利用しておくと安心です。

参考サービス;MicrosoftAzureバックアップ/DRサービス

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以下のお問い合わせフォームからお申し付けいただくか、以下宛にご連絡ください。

ディーアイエスソリューション株式会社
TEL:03-6429-6063 FAX:03-6429-6066
Mail:dsol@si-jirei.jp

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