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【コラム】あと3年でDXの「X」で何をするべきか確認しよう(5分で分かる橋川ミチノリの業務改善コラム第51回)
- 2021/2/26

はじめに
先日、 DSolマーケティンググループ監修コラム「DXの歩き方」第一部および第二部を公開いたしました(全三部予定)。 DXの基本的な事項についてご説明していますのでご興味のある方は是非ご覧ください。今回は、その「DX推進」が今後3年以内で必要な理由ついてご説明いたします。
「DX推進」は一筋縄ではいかない
前述のコラムの中でもご説明していますが、 そもそも「DXの定義」とは「企業が自社のビジネス課題を解決するために、最新デジタル技術による変革を推進すること」です。しかし実際に「DX」をスイスイと「推進」していくのには様々な困難があります。例えばDXの第一段階と言える「クラウドシフト」ひとつを取ってみても一筋縄にはいきません。
「クラウドシフト」をするためにはまず、既存のシステムやアプリケーションをサーバからクラウドへの載せ替える「クラウドリフト」を経て、今度は様々なデバイスや環境で利用できるようにするために改修や再構築をする「クラウドシフト」を実施しなければなりません。更にこのプロセスの間(もちろん本稼働を始めてからも)、ITセキュリティ対策の問題がずっと付きまといます。
このように、DX化のほんの入口部分だけでも、莫大なコスト・人的リソースの確保が必要になり、正に「2025年の崖」が迫っていることがお分かりいただけるかと思います(「2025年の崖」につきましては、拙書マイナビニュースコラム「『2025年の崖』の下から見たITセキュリティ対策の盲点とは?」 も併せてご覧ください)。

また、本来は上述のような
「D(デジタル化)」の段階だけでなく、
「X(変形・変質・形態転換)」の領域
まで踏み込んでいかなければなりません。「X(変形・変質・形態転換)の領域」とは、「社内(事業部門の横断的な取り組み)」は勿論のこと、「企業と(新しい)顧客」、そして「企業と社会全体」といった、これまで関係を意識することが無かった物事も含めて労働内容・働き方の全てを実施していく必要があるということです。残り約3年のタイムリミットの中で「D」も「X」も完遂して初めて「DX」完遂となります。私たちに残された時間はあと僅かしかないのです。
「DX推進」は「BCP対策」でもある
先日、福島県沖で最大震度6強の地震が発生しました。10年前の東日本大震災を思い出された方も多くいらっしゃるかと思います。実は私もそうなのですが、日本全体的にここ1年続いているオリンピックの延期やコロナ禍の影響でどちらかと言うと「テレワーク」のほうに軸足が置かれ、「BCP(事業継続計画)対策」について少しなおざりにされてきた雰囲気があるように思います(コロナも”パンデミック”という意味ではBCPに含まれますが)。そこで、現段階(遅くとも2025年になるまで)は、「DX推進」は「働き方に柔軟性・多様性をもたらす土台づくり期間」であると考えて差し支えないと思います。
なぜならば、「DX推進」によってもたらされるはずの
- 非接触・非対面化
- 少人化・自動化
- 労働時間短縮化
は、直接的または間接的にエッセンシャルワーカーの負担を軽減することにもなり、そのまま「BCP対策」にも繋がり、そして中長期的に見れば企業の「利益の拡大」にも繋がります。今般のコロナ禍の有無に関わらず、遅かれ早かれ「DX推進」は企業の至上命題なのです。

「DX推進」はディーアイエスソリューションにお任せください
ディーアイエスソリューションでは「Microsoft Azure」や「AWSクラウド」を活用した「クラウドシフト」を推進しています。もちろん「ITセキュリティ対策」についてもシスコシステムズの「ゼロトラスト」ソリューションを中心に併せて設計・構築をいたします。私たちと一緒に「DX推進」、「BCP対策」、「ITセキュリティ強化」をバランスよく進めていきましょう。ぜひ何なりとお気軽にディーアイエスソリューションまでご相談ください。サービスの詳細につきましては、下記「DX推進」・「クラウドシフト」サービス特設ページよりご覧ください。

※本コラムは2021年2月現在の情報を基に作成しています。
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