- Home
- Cisco関連の更新情報, お知らせ, 全コラム, 橋川吾教の「業務改善へのミチノリ」
- 【コラム】50回記念!ウィズコロナ時代の情報システム部門とは(5分で分かる橋川ミチノリの業務改善コラム第50回)
【コラム】50回記念!ウィズコロナ時代の情報システム部門とは(5分で分かる橋川ミチノリの業務改善コラム第50回)
- 2021/1/29

はじめに
お陰様で「5分で分かる橋川ミチノリの業務改善」コラムは50回を迎えました。無事に節目となる回を迎えられたのもコロナ禍の大変な時にもかかわらずお読みくださっている皆さまのお陰です。改めて御礼を申し上げます。
さて、コロナ禍で働き方が大きく変わった2020年、「テレワークの推進」と並行して「ITセキュリティの強化」も進めなければならず大変なご苦労をなさった方も多かったのではないでしょうか?しかしここで気を付けなければならないのは、 「テレワーク」も「ITセキュリティ」も”最終目的ではない”ということです。今回はウィズコロナ時代の2021年、情報システム部門が向かっていくべき方向性についてご説明いたします。
“一時的”な「手段の目的化」状態が許されるのは2020年まで
冒頭申し上げた通り、「テレワークの推進」も「ITセキュリティの強化」も本来の目的ではありません。これらはあくまで手段に過ぎず、本来の目的は「ビジネスの促進(業績の拡大)」であるはずです。ところがコロナ禍の混乱の最中で必死に取り組むあまり、”一時的”にこれらの手段が目的になってしまった(もしくはそれに近い)企業様もいらっしゃるようです。この“一時的”な状態を”常態化”させず、自社に適したワークスタイルを確立していくことが2021年の情報システム部門の腕の見せ所ではないでしょうか?
ビフォーコロナに戻ってはいけない
そうかと言って、ビフォーコロナに戻って(多様な働き方を制限して)ITセキュリティを確保しようとするのは本末転倒です。働き方に制限を加えると、必ずコンプライアンスを守らない人が出てきて不正に繋がってしまうからです。一般的に、業績が悪いと不正が起きやすいと言われていますのでコロナ禍で業績がダウンしている業界ほど、そのリスクが高まっている状態にあると言えます。情報システム部門も、常に「ビジネスの促進(業績の拡大)」を目的に据えた施策を実施しなければ、良かれと思って実施したことが返って不正を起こす間接原因になってしまうこともあり得ます。不正が起きれば、その不正が更に業績を悪化させるという負の連鎖も起きてしまいます。
一旦「目的の手段化」をしよう
そこで一旦、「テレワークの推進」や「ITセキュリティの強化」はあくまで最終目的である「ビジネスの促進(業績の拡大)」のための”一手段”に過ぎない、と割り切って考える「目的の手段化」をしてみましょう。これにより、意外とアイデアや解決策が湧いてくるものです。その段階において重要になってくるのは、これまで以上に現場をよく観察し、現場とコミュニケーションを密にとって、ビジネスの促進に繋がるような業務改善を素早く実施することです。その意思決定スキームとして是非活用していただきたいのが「OODA(ウーダ)ループ」です。
「OODA(ウーダ)ループ」とは
「OODAループ」は
- Observe:観察
- Orient:状況判断・方向づけ
- Decide:意思決定
- Act:行動
のサイクルを素早く回して意思決定を早くする手法です。この手法を活かしたうえで、更に自動化やSaaSサブスクリプションサービスを利用した予算圧縮と業務効率化を推進していければ、 「ビジネスの促進(業績の拡大)」に向かって邁進する“ウィズコロナ時代の情報システム部門”になれるはずです(拙書コラムマイナビニュース『5分でわかる超 ITセキュリティ』 第8回も併せてご覧ください)。あくまで私の考えですが「OODAループ」で特に大事なのは、「Observe:観察」する力(気づく力)と、それを基に素早く「Orient:状況判断・方向づけ」をする力(発想力・決断力)です。

話は変わりますが、先日「大学入試センター試験」に代わって初の「大学入学共通テスト」が行われました。従来の知識を問う問題から、データに基づいた実用的な論理思考や、発想・閃きが重視される問題が増加しました。高い観察能力と素早い判断能力が求められるのは、正に前述の「OODAループ」に近い要素であります。この 「大学入学共通テスト」を経験した世代が数年以内に入社して一緒に働くことになります。ガンバリズムや精神論はもはや通用しなくなっていきます。採用活動も立派な「ビジネスの促進(業績の拡大)」活動です。来年度良いスタートダッシュが切れるよう、今からコロナに負けない新しい働き方・社風を築いていきましょう。ディーアイエスソリューションでは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」による業務改善・効率化のご提案をしていますので何なりとお気軽にご相談ください。
関連ページ


~アフターコロナのオフィス改革について~」講演動画
関連コラム

