【コラム】三島正裕のOffice365徹底活用コラムPower Apps編 ~Project Oakdaleを試してみよう! Teamsアプリを作りながら知っておきたいポイントを確認~

  • 2020/10/1

こんにちは!クラウドビジネス担当の三島です。Office365徹底活用コラムPower Apps編ということで、今回はProject Oakdaleを使ったアプリ作りにトライをしてみたいと思います。

Micosoft365のデータベースにはCommon Data Serviceというものがあるのですが、Micosoft365のライセンスに加えてPower AppsやPower Automateの有償ライセンスが必要になるため、これからアプリ開発を始められる方には少しハードルが高いサービスでした。今夏発表されたProject OakdaleはこうしたPower Platform系の有償ライセンスが無くても、Micosoft365のライセンスさえあればデータベースが利用出来てしまうという、開発者側にとって非常に嬉しいクラウドサービスなのです。

 Project OakdaleはMicosoft365内のどこでも利用出来るというわけではなく、利用範囲はTeams内に限定されています。Teamsでチームを作成すると、その中に1つのProject Oakdale 環境が作成されます。この環境では100万レコード、または2GBまでのデータを格納することができ、更にはこのデータを利用して、Teamsから直接アプリ開発を行ったり、ワークフローやチャットボットを開発したりすることが出来るようになります。このProject Oakdale は1テナントに対して500環境まで作成することができ、容量としてテナント全体で1TBまで使用することが出来ます。

このコラムを執筆している時点では、Project Oakdaleはまだプレビュー段階なのですが、一通りの機能は既にリリースされていますので、早速アプリ作りを試してみたいと思います。手探りではありますが、今回はメモ用アプリを作りながらProject Oakdaleの機能や使い方について触れてみたいと思います。

まずはTeamsを起動して、Power Appsが利用出来る状態にします。画面左にあるメニューから「…」をクリックしてPower Appsを検索し、選択します。すると下記メニューが表示されるので追加ボタンを押します。

画面左側のメニューにPower Appsが追加されたのがわかると思います。続いて「アプリの作成」を押してアプリ作成を開始します。

最初にアプリ名を入力します。当コラムではアプリ名をMemoと入力をしました。

テーブル作成の画面が表示されます。テーブル名は任意ですが、アプリ名と同じくMemoと設定しました。

テーブルが作成されると、下図のように編集画面が表示されます。

「+列の追加」ボタン、または「+」ボタンを押すと新規に列を追加することが出来ます。デフォルトで件名列がセットされていますが、今回は内容、記入日、区分列を新たに追加しました。

列の種類は新しい列を作成する際にドロップダウンで選択をします。テキスト以外にも様々な種類の型が用意されています。

区分列の種類には「選択」を設定しています。Choicesに選択肢を追加するだけで、簡単に設定出来ます。選択肢には色を設定することも出来ます。

別テーブルの内容から選択をさせることも出来ます。下図のように予め社員テーブルを作成しておき、社員名を登録しておきます。Memoテーブルに新しい列(投稿者)を設定する際に、種類を「検索」としておき、関連テーブルとして社員テーブルをセットします。このようにしておくと、投稿者を入力する際に社員テーブルの内容が表示され、そこから選択をさせることが出来るようになります。

テーブルの設定が完了すると、下図のような新しいメモを投稿するアプリが完成しています。メモを新規追加するボタンや投稿内容の一覧、詳細画面や編集画面も自動で作成されていますので、そのままアプリとして利用することが出来ます。

自動作成されたアプリはPower Appsを使ってカスタマイズをすることも出来ます。アプリを切り替えなくてもTeams上から直接編集することが出来るのは便利ですよね。「Teamsに公開」をすれば、作成したアプリをチャネルのタブとしてセットすることが出来ます。

今回はProject Oakdaleについて触れてみましたが如何でしたでしょうか。作成したコンテンツはチーム内での使用に限定されてはいますが、Micosoft365のライセンスでクラウド型のデータベースが利用でき、アプリもチャットボットも自由に作成出来るというのは非常に魅力的ですよね。Project Oakdaleについては、まだまだ多くの機能が発表されています。当コラムでも少しずつ活用方法を紹介していきたいと思いますので、ぜひ皆様もトライしてみて下さいね。

それでは次回もお楽しみに。

本コラムは2020年10月時点での情報を基に作成しています。

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