三島正裕のOffice365徹底活用コラムPower Apps編~Power Appsを使って会議で発言を促すスマホアプリを30分で作ろう。~

    こんにちは!クラウドビジネス担当の三島です。Office365徹底活用コラムPower Apps編ということで、今回は会議で発言を促すアプリを作ってみたいと思います。せっかく用意した会議の場、司会進行役が一方的に喋ってばかりで全然会話が盛り上がらないのは面白くないですよね。よくある会議の場では、時々発言者を指名するという方法がとられますが、いきなり指名されると適切なコメントってなかなか出てこない場合もありますよね。必要なのは会話の内容に対して考える時間です。そこで今回は、発言者を指名して、Teamsのチャネルに指名した旨を投稿。発言者が後からいつでも答えられるようにワンクッションが置ける仕組みを作ってみたいと思います。

    今回のアプリはデータベースもなければ複雑な関数の組み合わせも一切ありません。いつもよりも増して簡単に作成出来るようになっておりますので、どうか肩の力を抜いて試してみて下さい。はじめてアプリを作られる方でも大丈夫ですよ。

    1.Power Appsでキャンバスアプリを作成する

    今回作成するアプリはMicosoft365のPower Appsを使って作成します。Power Appsで作成したアプリに発言ボタンを置いて、ボタンを押すと発言者がランダムに選択されてアプリ上に表示されます。それと同時にTeamsのチャネルに「〇〇さんコメントをお願いします」と自動投稿されるようにしてみたいと思います。

    最初にMicosoft365のホーム画面よりPower Appsを起動します。Power Appsのホーム画面より「アプリ」を選択して、「+新しいアプリ」から「キャンバス」を選択します。表示されたメニューから、空のアプリを選択して「携帯電話レイアウト」を選びます。真っ白なスクリーンが表示されたら準備完了です。

    2.スクリーンに丸ボタンを作成する

    続いてスクリーンに丸ボタンを作成します。標準のパーツに丸ボタンは無いのですが、下図の方法で作成することが出来ます。「挿入」より「ボタン」を選択してスクリーンの任意の場所に置きます。このボタンのプロパティを広げて、サイズの幅と高さをそれぞれ400に設定。境界半径を200に設定すると丸いボタンに変わります。ボタンのテキストを「発言」に変更すればボタンデザインは完成です。

    3.発言者名をアプリにセットします

    発言者名をアプリにセットします。スクリーンのプロパティ「OnVisible」に関数をセットすると、スクリーンを開いたと同時にその関数が実行されます。今回はコレクションを作成するClearCollectを設定します。コレクションを作成すると、列名とその値をセットすることが出来ます。試される場合は下記内容をプロパティOnVisibleに張り付けてみて下さい。スクリーンが開いたと同時に3名の発言者名がコレクションMemberに登録されます。中カッコの内容をカンマ区切りで追加すれば、下図のように発言者を増やすことが出来ます。

    ClearCollect(Member,
    {Name:"北海 一郎"},
    {Name:"青森 仁美"},
    {Name:"岩手 三郎"})

    4.丸ボタンを押した動作を設定する

    作成した丸ボタンを押した時に、コレクションMemberの中身をシャッフルするように設定します。シャッフルしたコレクションの一番初めの行を取得することで、ランダムに発言者を指名することが出来るという仕組みです。シャッフルをするには関数Shuffleを使用します。シャッフルした内容は同じコレクションには保存出来ませんので、新たにコレクションShimeiを作成して書き込んでいます。

    5.選択された発言者を表示する

    選択された発言者はラベルに表示します。「挿入」メニューよりラベルを選択してボタンの下においてください。ラベルのプロパティTextには「First(Shimei).Name」とセットします。Firstはコレクションの先頭行を取得することが出来る関数です。

    設定が出来たら丸ボタンを押してみましょう。何回か押してみるとランダムに発言者が選ばれてラベルに表示されるのがわかると思います。

    6.Teamsのコネクタを追加する

    選択された発言者にコメントを求めるための投稿をTeamsに対して行うため、Teamsのコネクタを追加します。コネクタは「データソース」から行います。メニューから円柱のアイコンを選択して、「Microsoft Teams」を選択します。続いて表示される吹き出しの中の「Microsoft Teams」を選択するとデータソースにコネクタが追加されます。

    7.Teamsにコメントを投稿する設定を追加する

    Teamsにコメントを投稿する設定を丸ボタンに追加します。発言者の選択の後に続けて下記のように書いて下さい。

    //Teamsへコメントを投稿
    MicrosoftTeams.PostMessageToChannelV3(
        "[TeamsIDを設定]",
        "[チャネルIDを設定] ",
        {
            content:First(Shimei).Name & "さん コメントをお願いします。",
            contentType:"Text"
        })

    「MicrosoftTeams.PostMessageToChannelV3」はTeamsのコネクタを追加したことで使用出来るようになった関数です。この関数にTeamsIDとチャネルIDをセットすればコメントを投稿することが出来るようになります。IDはTeamsから投稿先のチャネルの「チャネルへのリンクを取得」を選択すると表示されるリンク先から確認をすることが出来ます。チャネルは「channel/」から次に「/」まで。TeamsIDは「groupId=」から「&」の英数字がIDとなります。上記に記載した「content:First(Shimei).Name」には選択した発言者がセットされます。これに「コメントをお願いします。」のテキストを「&」で繋ぎ合わせることで投稿するコメントを作成しています。

    最後に動作確認をしてみましょう。丸ボタンを押すとランダムに発言者が選択され、ラベルに表示されます。ラベルに表示された発言者名でTeamsの指定したチャネルにコメントが投稿されていればOKです。正常に動作すると下図のようになっているはずですので試してみて下さい。

    8.おわりに

    今回作成した発言アプリは如何だったでしょうか?慣れた方であれば恐らく30分もかからずに作成出来たのではないかなと思います。ただ、実際には、会議で発言を促すテクニックというのは非常に奥が深く、ただランダムに指名をしたり、コメントを書く時間を設けたりするだけでは上手くいかないこともあるかと思います。参加者全員に適切な発言をさせるには、発言者が答えられる内容であるかといった判断や、発言をした参加者をカウントして公平に発言をさせる仕組みも必要になってきます。

    こうした仕組みをプログラミングで開発しようとすると、開発工数も膨れ上がり、必要とされるスキルも非常に高度なものになっていくことが常であるように思えますが、ローコーディングで開発が行えるPower Platformで開発をすれば、僅かな時間で思い描いたものをカタチにすることが出来るはずです。ぜひとも皆様もトライをしてみてください。

    それでは次回もお楽しみに。

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