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安井智志のMSクラウド導入の勘所(Office365編 改めM365編)第2回/全3回
- 2019/9/26

皆さん、こんにちは。マイクロソフトクラウド担当の安井です。
今回で2回目となるコラムも、Microsoft365(以下、M365)の概要を中心にお話し致しますが、今回は趣向を変えて、新人の田中くんからの質問に回答するかたちで、M365やEMSについて見ていきたいと思います。

「安井さん、こんにちは。前回のコラムを軽く拝見したのですが、正直なところ前提知識がなくてあまり理解できていません。すみません… M365が『Office365』+『EMS』+『Windows10』のセットであることはわかったのですが、『EMS』ってどんな時に必要なものなのでしょうか?」





「EMSはクラウドサービス(Office365など)を利用する上で、必要な対策がセットになったものです。セットの中にまたセットがあるからややこしいですよね。
大きく、
- 認証強化(Azure AD Premium)
- デバイス管理、(Intune)
- ファイル保護(Azure Informaiton Protection)
の3つが含まれています。企業がクラウドを利用する際は、1.と2.はどんな時でも必要だと思います。


「いろんな製品やサービスがあると思うのですが、EMSの特徴って何ですか?」





「まず間違いないのが、マイクロソフトだけのサービスで完結するので、設定も管理もトラブル対処も楽です。正直、以前まではどこに何の設定があるのかわかりづらいなど不都合も多々あったのですが、それも今は昔の話しで設定画面も相当洗練されています。あと、マイクロソフトの製品なので、Windows 10のバージョンアップに踊らさせることもない。笑」
「あと、Office365のクラウドを利用すれば、ゆくゆくほとんどの業務とそのデータがOffice365上で展開されることになりますよね? なので、『Office365のクラウドサービス』側と『エンドポイント(PCやスマホなど)』側を、使い勝手を悪くせず徹底して守りましょうというのがEMSです。」




「なるほど、そうなんですね。EMSに少し興味が出てきました。過去のコラムや資料でもう少し勉強してみます。またわからないところがあれば教えて下さい! あと、1回目のコラムの中で、M365がリリース時とは別物に進化したという話がありましたが、もう少し詳しく教えてもらえますか? 」





「M365は300名以上の『Enterprise』と、300名以下の『Business』に大きく分かれますが、別物に進化したのは、「Business」の方です。300名以下と言えば、一人情シスの体制で頑張っている企業も多いと思いますが、まさにM365 Businessはそのようなお客様にマッチしたサービスだと思います。」






「では、Businessエディションで進化した機能について具体的に教えて下さい。」





「まず、Office365系のセキュリティ機能強化とEMS系の機能強化があるのですが、まずリリース時のBusinessの機能概要が以下です。」


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