【レポート】徳丸 浩 氏登壇!導入事例に学ぶセキュアモバイル環境構築セミナー

  • 2019/8/1

2019年7月26日(金)、アワーズイン阪急ツイン館 会議室にて、「導入事例に学ぶセキュアモバイル環境構築セミナー」を開催いたしました。当日は多くのお客様にお越しいただき、盛況のまま終了いたしました。ご来場いただき、ありがとうございました。

東京オリンピック・パラリンピックの開催を一年後に控えた今、政府が一斉実施を呼びかけている「テレワーク・デイズ」に乗じたサイバー攻撃への懸念が叫ばれています。そんな中、セキュリティ対策が遅れがちな中小企業のITシステムを踏み台にした大企業のシステムへ侵入する手口「サプライチェーン攻撃」による被害が増加していることから、中小企業のITセキュリティ強化の必要性にも注目が集まっています。

このような状況を受け、本セミナーでは、安全なテレワークの実現と働き方改革の成功に向けて、便利でセキュアな通信環境と、快適なモバイルアプリケーション利用環境の構築に必要な点について、事例を絡めて解説いたしました。

また、基調講演の講師として、国内Webセキュリティ第一人者であり、情報処理推進機構(IPA)非常勤研究員も務める、徳丸 浩 氏をお招きし、最新の脅威と必要な対策について事例を含めて講演頂きました。

◆「サプライチェーン攻撃にさらされるテレワークの脅威とは」
~IPA 10大脅威からの読み解き~

 EGセキュアソリューションズ株式会社 代表取締役
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)非常勤研究員   徳丸 浩 氏

徳丸浩氏

昨今の多様化しているサイバー攻撃の手口の内、特に社会的に大きな影響を与えた攻撃5件を解説するとともに、実際の事件を例に挙げ、なぜそういったことが起きたのかという要因と対策、予防策を説明して頂きました。また、各脅威がテレワーク中に発生した場合に想定される事態と、被害にあった当事者が抱える心理的な状況、効果的な対策も併せて解説されました。その中で、テレワークでは、相談しやすい環境づくりや、万が一被害にあってしまったときの対応策を共有しておくことも大切であると訴えると共に、基本のセキュリティ対策の実施はもちろん、利用者に出来心を持たせないようなシステム作りも重要だとしました。

◆認証ポリシーコントロール+証明書  「Cisco ISE+デバイスIDについて

サイバートラスト株式会社 マーケティング本部
プロダクトマーケティング部 担当部長 田上利博 氏

田上利博 氏

サイバートラスト社では実証実験後、本格的にテレワークを始めており、その取り組みを冒頭で紹介して頂きました。テレワークにおける企業のメリットとして、社員のワークライフバランスの支援と、災害時の社員の安全確保が可能になることと、その結果、企業イメージの向上と人材確保につながることを説明されました。

ただ、そうしたメリットがあるものの、情報セキュリティの担保が難しいことが導入の大きなハードルになっていることでなかなか実現していない現状を明らかにされました。特に、接続する際に不特定多数が利用するネットワーク環境の利用や個人が保有する端末の利用によるセキュリティ面での懸念を上げ、その課題の解決策としてサイバートラスト社が提供するサービス、Cisco ISE+デバイスIDとその活用事例をご紹介頂きました。

◆「ノンプログラミングで実現する新しいテレワークスタイル」

ディーアイエスソリューション株式会社 ネットワークソリューション部
ネットワークソリューション1課 三島 正裕

三島 正裕

昨今、各企業で人材不足が課題になっていることを上げ、その解決には従業員の働く環境を整える“従業員ファースト”の姿勢が良い人材確保につながるとし、具体的な対策を上げました。

その中で、一つの手法としてテレワークを上げましたが、その場合の管理者が抱える課題として、テレワーカーの管理があげられました。この課題の解決策として、業務報告用のアプリケーションの導入が挙げられますが、導入コストや教育といった負担は避けられません。その負担を軽減するものとしてOffice365が保有する複数のアプリケーションの内のひとつであるPower Platformの活用によって、クラウド上に業務報告用のアプリケーションをローコーディングで開発できることを説明し、テレワーカー用の業務報告アプリのデモを実施しました。

◆「テレワーク環境でのセキュリティ認証を考慮したモバイル環境構築事例」

ディーアイエスソリューション株式会社 
コミュニケーションインフラ部 内田 修策

内田 修策

三島氏の講演を受け、テレワークにおいて利用されるタブレットやスマホの管理やセキュリティ対策についての懸念と、その解決策としてCisco ISEを紹介しました。

海外ではBYODが浸透していく中、日本では文化的にまだ受け入れられにくいという現状ではありますが、もし社員の私物の端末を業務で利用する場合に考えられる課題と対策、管理方法や社内ルールの策定について説明しました。そうした対応は管理者にとって大きな負担となるものですが、Cisco ISEの利用によって、デバイスの識別や、アクセス制御、デバイスの認証、端末の登録、紛失時の対策といったものをワンストップで行えるようになり、結果、管理者の負担軽減を可能にしつつ、安全なシステム環境の実現が可能であることを説明しました。

◆「セキュリティポリシー管理プラットフォーム(Cisco ISE)のご紹介」

シスコシステムズ合同会社 
セールスビジネス ディベロップメントマネージャ 高垣 謙一 氏

高垣 謙一 氏

テレワークやBCP、BYODといった様々なユースケースにおいて、Ciscoがおすすめするプロダクト・ソリューション、Cisco ISEやCisco Umblella、Cisco AnyConnect、Cisco Duo Securityをご紹介頂きました。

営業や在宅勤務者といった個人の立場によって異なるネットワーク環境の違いや、災害などの有事の対応、社員の個人端末を利用するケースなど、現代の業務の仕方には様々な形態と課題が想定されます。Ciscoが提供するソリューションでは、そうしたそれぞれの状況に応じた課題を解決することが可能であることを具体例を挙げて解説頂きました。


開催概要

日時 :2019年7月26日(金) 13:30~17:00 (開場13:00)
会場 :アワーズイン阪急ツイン館
定員:50名
共催:ディーアイエスソリューション株式会社・
シスコシステムズ合同会社・サイバートラスト株式会社

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