「Power Platformのライセンスについて」(三島正裕のOffice365コラム)

  • 2019/5/23

先日東京ビッグサイトにて開催されましたJapan IT Week春 後期にて、マイクロソフト様のパートナーブースでPower Platformアプリの出展をさせて頂きました。当日講演させて頂きましたシアターセッションにもたくさんの方々にご視聴頂いたようで大変嬉しく思います。当日足を運んで頂いた皆様、お忙しい中本当にありがとうございました。


2019 Japan IT Week 春 登壇風景

1.Power Platformを使用するライセンスについて

さて今回のコラムについてですが、 IT Weekでも多くのご質問を頂きましたPower Platformのライセンスについて少しお話をしてみたいと思います。最初にPower Platformについて簡単に説明をしますと、これは、Office365に含まれる4つの製品を含んだカテゴリのことを指しています。4つの製品とは、クラウド上でアプリ開発が可能なPowerApps、ワークフローが作成出来るMicrosoft Flow、クラウド型データベースのCommon Data Service、データの可視化、洞察が可能なPower BIです。そのため、Power Platformを使用するには、これらの製品が利用出来るOffice365ライセンスが必要となります。

Power Platformが使用出来る主なOffice365ライセンスとコストは下図の通りです。

その他のOffice365ライセンスでPower Platformが使用出来るかどうかを確認される場合は、マイクロソフト様のライセンスガイドをご確認下さい。

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2085130

2.PowerApps/Microsoft Flowのライセンスについて

Office365のライセンスで使用出来るPower Platform製品にはPowerApps for Office365とFlow for Office365が含まれます。これらの製品にはアプリ開発や、様々なワークフローを実現するための多くの機能が含まれますので、数名程の組織で使用する場合には問題ないのですが、十数名以上の組織で利用する業務アプリを作成する場合には有償の拡張ライセンスで利用出来る機能が必要になってきます。その機能の一つがCommon Data Service(以下CDS)です。Office365のライセンスで使用出来るアプリのデータソースにはExcelやSharePointのリストなど、様々なものがあります。しかし、これらのデータソースではデータ操作やフィルタリング等で使用出来る関数が限られていたり、管理出来る容量がすぐに限界を超えたりといった問題にぶつかります。CDS ではこれらの問題を解決するため、大量データの管理を可能にしており、データ操作をするための機能も豊富に実装しています。

さて、このCDS を利用するためのライセンスですが、PowerAppsには2つの有償プランが用意されており、CDSの環境及び管理をするためのプラン2を1ライセンス以上、CDSアプリに接続するためのプラン1をユーザー分購入する必要があります。

プラン1以上の有償ライセンスを購入すると、接続するデータソースの種類を拡張するためのプレミアムコネクタの使用も可能になります。プレミアムコネクタではSalesforceやOracleといったデータソースも利用可能になります。また、プラン2ではモデル駆動型アプリの作成も可能になります。これについてはまた別の機会でお話したいと思います。なお、Dynamics 365のライセンスを持っている場合は、追加ライセンス無しにプラン2相当の機能を使用することが出来ます。

Microsoft Flowの有償プランでは、月あたりのフローの実行回数がFree版に対して多く設定されています。Free版では月ごとの実行数が750回となっているのに対して、Plan1では4,500回、Plan2では15,000 回と設定されています。

3.Power BIのライセンスについて

Power BIのFree版については無償で使用することが出来ます。有償で提供されているPro版を使用すると組織内でダッシュボードやレポートの共有が可能になります。IT Weekでお見せしたデモアプリではPowerAppsで作成したアプリにPower BIのダッシュボードを埋め込んでいましたが、その場合はProライセンスを保有するユーザーでないと表示をさせることは出来ません。なお、Office365のE5ライセンにはPower BI proが含まれています。

4.個人向けの開発環境を利用する

PowerAppsとFlowには個人向けの無償のコミュニティプランが用意されています。個人利用に機能は限定されていますので作成したアプリの共有は行えませんが、CDSも含めた全ての機能を使用することが出来ます。ただし、容量の制限は設けられており、データベースのサイズは200MB、ファイルストレージも2GBとなっています。Power Appsのコミュニティプランはマイクロソフト様の下記リンクから始めることが出来ます。

Power Apps Community Plan

https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/communityplan/

5.おわりに

今回はPower Platformのライセンスについて説明をさせて頂きましたが如何でしたでしょうか。実際に社内の業務アプリを作成することを考えると、どのライセンスを購入するか悩むところですが10数名以上の会社で運用されることを想定されるならば、CDSの利用を前提に、PowerAppsプラン2+プラン1の購入を、まずご検討頂くのが良いかもしれません。ライセンス料としては高価と感じるかもしれませんが、Power Platformではアプリがいくつ増えても料金は殆ど変わりませんので、作成するアプリが増えれば増える程コストパフォーマンスは良くなります。

Office365は非常に機能が豊富で、アプリ開発や運用に関わるライセンスは、とてもやっかいな問題かもしれませんが、当社では様々なケースで経験を積んだスタッフを多く在席しておりますので、もし、Office365でお悩みがございましたらお気軽にお問い合わせを頂けると幸いです。

それでは次回のコラムもお楽しみに。

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