意外と知らない!? WordPressのライセンスについて(穂苅智哉のKUSANAGI高速セキュリティコラム)

1.はじめに

みなさん、こんにちは!
もう年が明けてから2ヶ月が経とうとしています。
早い!
WordPressは今年、メジャーアップデート版『WordPress5.0』がリリースされる予定となっており、現在開発が進んでおります。
開発進捗:https://core.trac.wordpress.org/milestone/5.0

そんな中今回は、意外と知らない人が多い、WordPressで採用している、ソフトウェアライセンスについて書いていきたいと思います。

WordPressはオープンソースのCMSとして有名ですが、ただ単に「皆さん勝手にどうぞ〜」と無秩序に存在しているわけではありません。
しっかりとライセンスに準拠した中で存在しています。世界で最も広く使われているオープンソース・フリーソフトウェア用のライセンスは、GPLライセンスです。
GUN General Public License (グニュー・ジェネラル・パブリック・ライセンス)といい、ソフトウェアの利用許諾条件などを定めたライセンスの一つです。メインとしてフリーソフトウェアの開発や普及のために使用されておりFSF(Free Software Foundation)が公開しています。
(GNUライセンスに関してよく聞かれる質問) https://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html

かく言うWordPressもこのライセンスに準拠するということを『WordPress.org』のサイトで明示しています。
https://wordpress.org/about/gpl/

The GPLv2 (or later) from the Free Software Foundation is the license that the WordPress software is under. Its text follows.

では、GPLライセンスとはどういうものなのでしょうか。

2.GPLライセンスの中身とは?
公式サイトから要点だけ先にまとめてしまうとそのソフトウェアを、実行、コピー、配布、研究、変更、改良する自由を利用者が有することとなります。

Free Softwareという言い方をしていますがそのプログラムがFree Softwareであることとは以下の4つの必須の自由を有するときです。
(以下、GNUプロジェクト公式サイトより)

・どんな目的に対しても、プログラムを望むままに実行する自由 (第零の自由)。
・プログラムがどのように動作しているか研究し、必要に応じて改造する自由 (第一の自由)。ソースコードへのアクセスは、この前提条件となります。
・身近な人を助けられるよう、コピーを再配布する自由 (第二の自由)。
・改変した版を他に配布する自由 (第三の自由)。これにより、変更がコミュニティ全体にとって利益となる機会を提供できます。ソースコードへのアクセスは、この前提条件となります。

簡単に1つずつ補足を入れてみようと思います。
・どんな目的に対しても、プログラムを望むままに実行する自由 (第零の自由)。
こちらについてはプログラムの利用者側の目的が問題であり、望むままにプログラムを実行する自由は制限されないという自由です。

・プログラムがどのように動作しているか研究し、必要に応じて改造する自由 (第一の自由)。ソースコードへのアクセスは、この前提条件となります。
こちらはもとの版に代えて変更された版を使う自由も含み、だれでも自由に改造修正が行えるという自由です。

・身近な人を助けられるよう、コピーを再配布する自由 (第二の自由)。
コピーレフトと呼ばれ、プログラムを再配布するときに他の人々の主要な自由を否定するような制限を加えることが出来ない。そして他の主要な自由と衝突しない限り容認されます。

・改変した版を他に配布する自由 (第三の自由)。これにより、変更がコミュニティ全体にとって利益となる機会を提供できます。ソースコードへのアクセスは、この前提条件となります。
もとの版から改変したソフトウェアを他に配布する自由があり、これは変更した版の名前の変更やロゴの削除を要求することは容認されています。

『自由』がガチガチに決まってるんだなあ。と思った方もいらっしゃるかもしれませんがこんなことを考えてみてください。
例えば、GPLライセンスがない世界。自分が作ったソフトウェアがどこかで勝手に使われていたり独占的に使用されていたり、横取りされてしまうなんてことが起こりかねません。
訴えたくなりますよね。
こういったことを防ぐことも可能ではないでしょうか。

3.WordPressにおけるGPLライセンスの疑問?
ここまで来てこんな疑問を持った方もいるかもしれません。
「あれ?WordPressの有料テーマやプラグインもあるけどこれはお金取っていいの?」

答えは、問題ありません。
Webサイトにも記載があります。
https://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#DoesTheGPLAllowMoney

「あれ?WordPressを使ってサイトやプラグインを作った場合、そのソースコードを必ず公開しなければいけないの?」

答えは、公開義務はありません。
リリースせずに個人的に内々で使うのは個人の自由ということになっています。

4.おわりに
今回は技術的な部分ではなくWordPress、オープンソースの採用しているライセンスについて紹介してきました。制作物にはよくある著作権、商標権、特許権などの知的財産権と言われるものがWebの世界ではどうなのか、WordPressではどうなのかについて書いてきました。新しい発見をしていただけたら幸いです。

それでは、また次回をお楽しみに!!

※プライム・ストラテジーのWordPress公式サポートについては以下をご覧ください。
https://www.si-jirei.jp/kusanagi/

※KUSANAGIの事例については、下記をご覧ください。
https://www.prime-strategy.co.jp/achievements/achievements-service/kusanagi_cases/

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