アンチウイルスコラム第3回自分の端末のウイルスに対する危険度を知っていますか

  • 2015/4/2

春はいろいろと物入りの季節ですよね。パソコンやモバイルの新調をする人も多いでしょう。今回の記事では、コンピュータの種類によるウイルスへの危険度の違いをまとめてみました。新しいコンピュータを手に入れる前に一読していただければと思います。

ま ず、ウイルスの侵入経路がなければ端末はウイルスには感染しません。現在の侵入経路はほとんどがインターネットですので、インターネットに接続していない 場合は、ウイルスに対する危険度は格段に下がります。ただしウイルスに感染している端末に有線で接続して感染することもありますし、インターネットが普及 していなかった頃にはフロッピーディスクなどの外部ディスクから感染するケースがありました。現在はSDカードやUSBメモリに対しての注意が必要となり ます。

次に、その端末でできることや、端末の流通量が少ないほど、ウイルスに対する危険度は下ります。その理由は、ウイルスが侵入しづら い、侵入してもできることが限られている、ターゲットが少ない、などで、労力の割に得るものが少ないからです。ほとんどのウイルスの目的は金銭なので、決 済能力がある端末や、売ればお金になる情報をたくさん持っている端末で流通量が多いものが狙われるということです。それ以外の目的では、サイバー犯罪者の 隠れ蓑(スケープゴート)として利用されることがあります。

・ガラケー(モバイル)
「ガラケー」と呼ばれる前のガラケー(携帯電 話)はインターネットにつながっていませんでしたので、ウイルスの危険性はほとんどありませんでした。その後も 「iモード」や「EZwez」などの独自ネットワーク(各キャリアに申請したWebサイトで構成された世界)につながるのみでした。現在のガラケーはイン ターネットにつながるとはいえ、ガラケーでできることは限られている上に、仕様の異なる機種ごとに特化したウイルスを作ることは労力が報われにくいので、 ほぼ相手にされない、つまりウイルスに対しては安全といってよいでしょう。

・Linux(パソコン)
Linuxのパソコンは、比 較的コンピュータに詳しいユーザーがWebサーバーとして使うか、Webサーバー上で動くソフトウェアを開発するために使うことが大半です。 Windowsのようにインターネットサーフィンを行ったり、安全かどうか分からないソフトウェアをダウンロードして使うことはあまりありません。また、 Linuxの設計図は公開されている(オープンソース)ため、ウイルスに攻撃されそうな部分の発見や修正が世界中のプロレベルのプログラマーによって迅速 に行われています。さらに、システムの重要な部分はルートというマスターレベルの権限を持ったユーザー以外は触れることができず、通常の方法でインストー ルされたソフトにはその権限がありません。仮に怪しいソフトをダウンロードしてしまったとしても、そのソフトができることは限られているのです。このよう な特性上、Linuxのパソコンはウイルスに対する危険性が低いと言えます。もちろん何でもかんでもルート権限を与えてしまうような使い方をすれば、危険 度は増します。

・iPhone(モバイル)
ウイルスがiPhoneに感染する経路は多くありません。一番強力なのはアプリです が、AppStoreから取得できるアプリは全て事前に検査されていますので、危険性はまず無いと言えます。また、ウイルスとはユーザーが端末を操作して いない間にも密かに動き続ける(バックグラウンド実行)ものですが、iPhoneアプリはバックグラウンド実行ができないようになっています(そのためア プリの切り替え後の復旧時に操作がガタつくことがあるのです)。Macとの有線接続で感染した例も過去にありましたが、被害はあまりなく、そのウイルスに 関しては現在すでに対策が取られています。iPhoneがウイルスに感染するとすれば、脱獄をしてユーザーの権限が大きくなっているか、AppStore 以外の場所からインストールしたアプリがウイルスを含んでいた場合でしょう。

※『脱獄』:一般的にはアップル社のiOS機器(iPhoneなど)に対して、アップル社の認可を受けていないソフトウェア(App Storeで流通していないアプリ)を動作可能にすることを指す。

・Mac(パソコン)
ひ と昔前まで、Macに感染するウイルスは多くありませんでした。それはMacの流通量が少なかったからです。今ではiPhoneの普及に伴い、 iPhoneアプリを開発する人や、iPhoneとパソコンを連携したい多くの人がMacを利用しています。そのためウイルスの標的になりやすくなってい ますが、最近のMacには最初から公式のウイルス対策ソフトが入っていますので(市販のウイルス対策ソフトとは相性が悪いようです)、Mac本体のアップ デートやブラウザなどのアップデートを行っていれば、ウイルスに対する危険性はそれほど高くはありません。

・Windows(パソコン)
Windows のパソコンは、インターネットのウェブサイトを見る、動画を編集する、ビデオチャットをする、などといったように、様々なことができます。その分ユーザー のシステムに対する権限が大きく、悪意のあるソフトウェアがユーザーに成りすますと、多くのことが行えるようになってしまいます。そのためウイルスに対す る危険性は高いと言えます。また、Windowsの設計書はMicrosoft社内でしか見られないため、脆弱性があっても公には分かりません。もしその ような脆弱性を突くウイルスが作られても実態が判明しにくく、自社内のメンバーのみで対応しなければならないので、修正にもそれなりの時間がかかります。 脆弱性が発表されてから修正パッチが出るまでの間に攻撃をする「ゼロデイ攻撃」の対象にもよくなっています。

・Android(モバイル)
今 最もウイルスに対する危険度が高いのがAndroid端末です。多くの個人情報を持っているので狙われやすく、ウイルス対策もまだ一般化していません。パ ソコンのユーザーよりも、モバイルのユーザーの方が年齢層が低く、ウイルスに対する危険意識が少ないようです。配布されているアプリはAppStoreの ように検査されていないので、一見便利なアプリのように見えて、裏では個人情報を外部に流しているアプリが少なくありません。銀行やクレジットカードの決 済を行っている端末からはカード番号やパスワードを盗んでいることもあります。Androidはシステム自体に対するユーザーの権限が大きいので、それが 楽しいという人もいるでしょうが、ユーザーができることが多ければ多いほど、ウイルスにできることも多いのです。
いかがでしたか。お使いの端末の危険度が高いようであれば、ウイルス対策ソフトの導入を検討してみてくださいね。

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