仮想デスクトップコラム第6回 シンクライアント導入の現実的なアプローチとは?画像

安井智志コラムVDIのバナー

今回は、これまでの話しを踏まえて、シンクライアント導入の現実的なアプローチについて考えてみたいと思います。まずは、前回、前々回でお伝えしたように、コスト最適化にあたってはSBC方式とVDI方式の使い分けがポイントとなります。

VMware Horizonの基本構成を理解頂きつつ、簡単に振り返ります。

1.VMware Horizonの基本構成
全体の構成要素は、これまでのVMware Viewと大きな違いはありません。構成要素としては、vSphere(ESXi)環境を管理するvCenter、仮想デスクトップを管理する ViewManager、マスター展開方式(リンククローン)を行う場合のViewComposer、ActiveDirectoryとなります。違いと しては、前回のコラムでお伝えしたRDSH(共通のデスクトップ環境を複数ユーザでシェアする / SBC方式)が可能となった為、その方式をとる場合に、RDSHサーバが登場するという点だけです。

◆SBC方式とVDI方式の違い(前回説明)
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◆VMware Horizonの構成要素
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本構成からもわかる通り、従来型のVDI方式とSBC方式は併用することが可能であり、コスト最適化の為には、利用者の用途や要件に応じた使い分けを考えて設計することが重要です。

そうは言っても、各々の選択にあたっては、実際に利用してみないとわからないというのが実情です。その為、通常のシンクライアントの導入では、検証・テストフェーズを経て、具体化していくことが必須となっています。

2.検証・テストフェーズに予算はおりない!?・・・
十 分な動作検証、一部社員への事前利用を目的としたテストフェーズは、シンクライアント導入には欠かせない必須事項です。しかしながら、テスト環境を構築す ることは作業的にもコスト的にも容易ではありません。しかしながら、これまでに検証・テスト目的としてお客様の予算が下りたケースに出会ったことがありま せん。ではどうすれば良いのでしょうか?

①目的が明確な小規模シンクライアント環境の導入を検討して下さい
まずは、広範囲の端末を対象範囲とせず、目的が明確で優先度の高い小規模なシンクライアントの 導入を検討して下さい。このアプローチが困難であるならば、おそらくボトムアップでのシンクライアント導入は難しいと考えます。

一 部例を挙げますと、「一部の役員層に対してスマートデバイスの活用を目的としたもの」、「特定の高いセキュリティレベルを求める顧客に対応する部門やプロ ジェクト向け」、「頻繁に社内研修を行う企業の研修用PC向け」、「アルバイト社員のPC向け」や「遠方拠点のPC向け」などなど、そもそもの導入目的を さらに優先順位を絞りこむことで、明確にメリットが見い出せる範囲は出てくると思います。

このような明確な目的から最低限のコストで小規模な環境を導入し、その中で全社の検証・テストを並行して進めるのが現実的なアプローチであると思います。

②既存の仮想環境の活用を考えて下さい
弊社が用意している10台程度を想定したシンクライアント検証パックでも、ハードウェアを含めると300万円程度のコストが必要となります。しかし、既存の仮想環境のリソースの一部を利用できるのであれば、コストを半分以下に低減するこ
とが可能です。①の検討と合わせて、余剰のリソースが活用できないか確認をしてみて下さい。

今回は、コストの最適化や導入後の円滑な運用にあたり、事前検証の重要性とそのアプローチ方法について簡単にお話をさせて頂きました。

次回は、具体的に全社展開を検討する段階となった際に、小規模環境から大規模環境にスケールアウトしていく方法があるのか、ある場合にどのような方法があるのかについてお話致します。それ以降で、具体的なサイジングについてお話しを進めていきたいと思います。

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