仮想デスクトップコラム第3回 VDIの検討で重要な事前ステップについて

安井智志コラムVDIのバナー

3回目は、貴社の中長期的な青写真の中で、VDIを導入する目的がある程度設定できた後に、どのようなステップを踏んで具現化すべきかについて述べさせて頂きます。

こ の段階で弊社では、お客様の課題や要件から導かれた導入目的をさらに落とし込み、VDI導入で本当にそれらの目的が達成できるか、達成する為に何を注意す る必要があるのか、等についてお話をさせて頂くことになります。最終的に、企業トップの方の意向や投資対効果などを考慮した結果、お客様の目的を達成する のはVDIの導入ではなく、運用や仕組みの改善であるという結論をお出しすることもあります。

VDIの検討に際して注意頂きたい点とし て、ご担当者がシステム構成や実現方式などを先行して比較・検討してしまうことが挙げられます。どんなシステムの検討時もそうですが、機能やツールの話し を中心に取り纏め、後から表面的に課題や導入目的を結び付ける手法では、昨今のご時世、会社が投資に対して簡単にYESとは言いません。このような方法で は、経営側に提起できる情報や結論を見失うことになりかねません。

ただでさえ、VDIは既存の社内システムと関連する要素が多く、利用者 側への影響も大きい為、考慮すべき内容が多岐に渡ります。VDIは全体最適の視点での検討が求められることに注意してください。弊社では、この段階で以下 の内容からお客様と共有させて頂き、投資対効果の明確化を第一に進めさせて頂いております。

具体的なツールや機能の話しの前にできる限り、下記について整理をして下さい。

◆VDIの利用環境とその要件について簡単に纏める
VDIの導入目的が明確であれば、求められる利用環境や要件を纏めることはそれほど難しくありません。
すべての内容が導入目的に紐づいている必要があることを忘れないでください。

(ア)    対象となるユーザは誰か?
個人、部門など必要なセグメント単位に落とし込んで下さい。

(イ)    その対象者は、どのような業務を行うのか?
その場所から、「どのシステム」の「どんなデータ」を利用して業務を行うのかを整理して下さい。

(ウ)    その対象者は、どこからシステムを利用するのか?
社内システム全体を俯瞰して、利用するユーザはどこからどのシステムを利用するのか?
導入目的がワークスタイル変革であれば、外出先・支店・家など、将来的な構想も踏まえて下さい。

(エ)    導入目的・投資対効果に応じた優先順位付け
VDIの場合、優先順位に応じて導入目的が複数設定されることがある為、どこから着手していくかが重要となります。また、その中でVDI化の難易度についても検討してください。

ここまでの作業を終え、ようやく技術論やコストを議論できるベースが出来ました。
次回以降では内容をガラッと変え、VDIで具体的に実現できること、システム構成や実現方式などの技術的な話を中心に、お客様の要件や既存環境に応じたVDI導入方法をみていきます。

こ れからお話しする内容の中で、お客様にとってVDIよりも先に着手すべき課題、同時に着手しないと効果が出ないものも明らかになってくると思います。そう なった時に方向性を見誤らない為にも、今回執拗に話をしている「将来を見据えた導入目的の明確化」が非常に重要なものとなるのです。

※参考情報:VMware Horizon Viewソリューションもご覧ください。

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